東創大学脳医学研究室では、人間の記憶をコンピューターにコピーし、読み出す研究をしている。研究員の広田学(筒井道隆)は実験中の事故で、3分間しか記憶をとどめることができなくなり、同時に事故から5年前までの記憶を失った。学は、その間に出会った研究室の後輩で、事故当時は恋人になっていた小野里美(伊藤歩)のことも思い出せない。自らの治療もかねて、学は他人の記憶を読み込む媒介者となり、研究に参加し続ける。彼だけが知らない。すぐ傍らで、恋人の小野里美が助手を務めていることを。「記憶」を挟んで二人はすれ違い続ける。忘れ続ける彼と忘れられない彼女の、切ないラブストーリー。